誘導灯・誘導標識の点検|見える・導ける・停電時も点く
誘導灯は点灯していても、棚や装飾の陰に隠れると避難に役立ちません。表示の見え方、誘導する方向、非常電源での点灯を別々に確認しましょう。
- 01避難経路を歩く
- 02表示と外観を確認
- 03非常点灯を確認
- 04通常点灯へ戻す
1. 利用者の視点で経路をたどる
避難口誘導灯、通路誘導灯、客席通路誘導灯など、設置されている種類を確認します。点検では器具の真下だけでなく、実際に人が進んでくる方向から表示が見えるかを確かめます。
陳列棚、天井飾り、広告物、扉の開放位置などが表示を遮っていないか、誘導灯と紛らわしい灯火がないかを確認します。改装やレイアウト変更で、以前の経路と誘導方向が合わなくなる場合もあります。
2. 本体・表示面・取付け
| 項目 | 確認する状態 |
|---|---|
| 表示面 | 汚れ、変色、破損、図柄の見え方 |
| 本体・支持部 | 変形、脱落のおそれ、取付けの緩み |
| 光源 | 不点灯、ちらつき、著しい暗さ |
| 矢印・位置 | 実際の避難経路と対応しているか |
パネルが光っていることだけで良とせず、表示内容を識別できるかを見ます。機種の大きさや配置間隔の適否は、用途や設置条件に応じた基準と照合します。
3. 非常電源は継続して点灯できるか
内蔵電池の外形、漏れ、接続、電圧・容量等の表示を確認し、機種に定められた方法で非常点灯を試験します。点検スイッチで一瞬点灯しても、必要な時間の点灯性能まで確認できたことにはなりません。
自動点検機能を使う場合は、試験の開始条件、結果の読み方、再充電条件を取扱説明書で確認します。試験直後と十分に充電された状態は同じではないため、繰り返し試験するときも条件を整理します。
4. 信号装置・制御装置と誘導標識
消灯制御や点滅・音声などの機能がある場合は、その機能に対応する点検項目を確認します。制御側の試験と器具側の結果を照合し、終了後に通常運用へ戻します。
誘導標識は表示・取付け・方向を確認します。蓄光式では、明るい状態で見えることだけで必要な性能を判断せず、照明条件や適用する確認方法を確認します。電源を持つ誘導灯と同じ記録欄で一律処理しないようにします。
5. 視認障害の記録例
「1階売場、北側避難口誘導灯。通路西側から進むと吊り広告により表示面が隠れる。全景写真E-01、近景E-02。広告物の位置変更を要する。」器具そのものの故障と、周囲の障害を分けた記録にします。
是正後は同じ進行方向から再確認します。写真だけでは距離感を判断しにくい場合は、現場の寸法や経路図を添えると説明しやすくなります。
まとめ
- 進行方向から表示を確認する。
- 避難経路・矢印・器具の種類を照合する。
- 非常電源は定格と試験条件に応じて判定する。
参考資料・確認先
本文・比較表・説明図は消防設備ナビで独自に作成。制度・判定値は下記資料を参照し、確認の順番や記録例は編集上の提案として整理しています。
現場で適用する点検項目・数値・操作方法は、設備の方式と型式に対応する現行の基準・取扱説明書で確認してください。地域の運用は所轄の資料と照合します。